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バルセロナ世界水泳2013。8月2日に行なわれた女子100m自由形決勝に進出した8人の健康美人たち。みなさんステキ! 数字は順位とタイム。写真は着順です。 (1) ケイト・キャンベル (オーストラリア) 52.34 (2) サラ・ショーストレム (スウェーデン) 52.89 (3) ラノミ・クロモウィジョジョ (オランダ) 53.42 (4) メリッサ・フランクリン (アメリカ) 53.47 (5) フェムケ・ヘームスケルク (オランダ) 53.67 (6) ブリッタ・シュテフェン (ドイツ) 53.75 (7) Tang Yi (中国) 54.27 (8) シャノン・ヴリーランド (アメリカ) 54.49 #
by tennis_passtime
| 2013-08-12 23:42
| ●スポーツ(テニス以外)
音も立てずにスイスイ泳いでいる人を見ると、本当に気持ちよさそうで、自分もあんなふうに泳げたらいいのにと憧れます。技術解説書やDVDで学ぼうとしたこともあるし、わざわざ電車に乗って教室に行ったことさえありますが、効果を実感できたことがありません。 泳ぎはほとんどあきらめていましたが、この本のことを知りました。著者の高橋秀実氏は、社会ネタを料理する優柔不断(?)な手つきが好ましいフリーのライター。この人が書いた本なら、役に立つかも(立たたなくても面白いだろう)という期待で手に取りました。 期待通り、かなり笑える体験談エッセイでした。役に立つかどうかは、これから試してみます。 以下は、著者がユニークな女性インストラクター(高橋桂さん)から学んだ泳ぎの極意です。自分のためのメモとして書きとめておきます。 ●水をかいて進もうとしてはならない。体に波がぶつかって進まないから。 ●浮こうとしてはならない。沈むから。水をおさえる。おでこで水をおさえ、手で水をおさえ、ボールを抱えるように後ろへ回す。足も左右交互に水をおさえる。 ●腕を回すとき、もう片方は伸びたまま。その伸びた方の手の平が向いている方向が体の向き。手の平のことだけ考える。 ●息をするときは顔を上げるのではなく、手の平を天井に向ける(??) ●顔の上げ方はどうでもいいが、その後水に入る時はおでこから入る。 ●空気ではなく水を口に入れて出すという呼吸もできる。水の中でしゃべるのもよい。 ●伸びるべきポイントは8つ。指先、手首、肘、脇、腰、膝、足首、つま先。笹舟が進む感じ。水中ではちょっと動いて、あとはスーッと伸びていればよい。 ●真っ直ぐにならないのがつま先。つま先だけが下を向く。膝を落とせばつま先は水面上で真っ直ぐ後ろに向く。曲がった膝を伸ばすと足全体が下向きに沈み、横から見ると腰が曲がって「へ」の字になる。そこで腰を伸ばす。人の体は完全に真っ直ぐには伸びない。たるみをリレーするように真っ直ぐになろうとする。伸びる、伸びる、伸びる……これで前に進む。 ●足はまっすぐ揃えようとしても開いてしまう。そうしたらそれを閉じる。それだけで蹴っているのと同じになる。 ●体のどこかを動かそうとすると、他の部分を固定することにつながる。水泳は全身で泳ぐので、どこかを動かそうとしてはいけない。 ●脇を伸ばして体をひねる。手足の細かい筋肉より、外腹斜筋のような大きい筋肉を使ったほうがラク。 ●腕を伸ばし、肩を回し、足で蹴って進むように見えるのは見た目の結果。全身の力を抜き、脇を交互に伸ばしながら体をひねる。これを交互に繰り返す。泳がない。伸びるだけ。 ●体の中心線をまっすぐにする。頭。尾てい骨、踵の 3つを一直線にする。キックも、蹴るのではなく、この直線上に踵を戻すように打つ。 ●腕は横に出す。右腕(左腕)を回す時は体を右(左)に開いているので右腕(左腕)は横に出すだけで上に出ている。 ●腕が上まできたら、下ろそうとするのではなく、(腕がつらいから)落とす。 ●水面の上に腕以外はなるべく体を出さない。上げた分だけ沈む。肩は出るが、反対の肩を沈める。 ●骨盤を固定して上半身だけひねる。右(左)にひねったとき、骨盤の右(左)を見ようとする。 とりあえず、このへんで。笑える箇所を紹介し始めたらキリがないので控えておきます。 Amazonのリンクはこちら。 #
by tennis_passtime
| 2013-08-10 00:48
| ●読書ノート
モントリオールで開催中のロジャーズ・カップ(大会のクラスとしてはグランドスラムに次ぐATP World Tour Masters 1000)で錦織(9番シード)が3回戦進出を決めています。3回戦の相手はフランスのガスケ(7)。私が見るところパワープレーヤーには分が悪い錦織ですが、ガスケは錦織と似て、正確なストロークと配球の妙で勝負するタイプなので、勝機は十分にあると思います。過去2戦、2008年(東京)と2010年(ロンドン)ではいずれもあっさり負けているので、そろそろお返しをしておかなくてはなりません。ガスケに勝てば次は世界No.1のジョコビッチ(1)! 今月末の全米オープン(今年最後のグランドスラム)に向けて、いい戦いをして勢いをつけてほしいです。 フェデラーはこの大会、背中を痛めて欠場しています。全米に間に合うといいのですが…… 追記:残念ながら錦織は6-1、3-6、3-6で逆転負け。対戦成績が0勝3敗になりました。 #
by tennis_passtime
| 2013-08-07 23:19
| ●プロテニス
国会図書館が昔の絶版本をデジタル化する事業を開始するとかで、私が勤めるダイヤモンド社に対象本のリストが送られてきました。新版が出ているなどの理由で、デジタル化を見合わせるべき本があったらチェックせよ、とのお達しです。長いリストを眺めながらチェック作業をしたのですが、そのうちなぜか楽しくなってきました。何千冊ものリストから、目にとまったごく一部を紹介させてください。私、よっぽどヒマなようです。 「模範工場見學記」(1924)(創業者の自著。たくさん本を書いているうちの1冊) 「結局は人間の問題」(1931)(ごもっとも) 「世界をゆるがす産業日本の神髄」(1934)(ふたたび世界をゆるがそう。平和な技術でね) 「米穀・蚕糸統制策の清算」(1935)(売れたか心配) 「名士と名妓:明治史の裏面」(1937)(歴史は夜つくられる) 「英国反省せよ」(1937)(英国はわかりましたか) 「むかしと今と」(1940)(何の?) 「ドイツの抗戰力」(1940)(世界の動き) 「米国極東政策史」(1941)(次第に高まる緊張) 「会計課員の常識」(1942)(エクセルなかったですよね) 「名ある工場を訪ねて」(1952)(再び創業者の自著。工場取材好き) 「労働服の社長:クライスラー自伝」(1956)(ビジネスは現場で起こってるんだ) 「会社づとめ」(1956)(偉大なる平凡) 「愛の生活技術」(1957)(といっても広うござんす) 「貧乏研究」(1959)(結論は?) 「銭(ぜに)」(1965)(直球勝負) 「数学ロープウェイ」(1965)(どんな数学ですか?) 「数学プレイボーイ」(1965)(どんな本ですか?) 「ハンガリー数学コンテスト:一流科学者を生んだ名問題集」(1966)(解ける問題あるかな)…… いろんな本を出していたんだなあと、しばし遠い目になりました。ちなみにダイヤモンド社は今年、創業100年です。 #
by tennis_passtime
| 2013-08-07 01:29
| ●はみだし日記
稲垣正浩『スポーツを読む』(三省堂選書,1993)を読みました。古今東西の文学作品に現れるスポーツ(原初的形態を含む)を論じるスポーツ文化史の読み物です。取り上げられている作品と、スポーツは以下のとおり。
『イーリアス』(古代ギリシャの葬祭競技) 『訓読 日本書紀』(相撲) 『クォバディス』(古代ローマのショウ・スポーツ) 『ローランの歌』(バスク民族の土着スポーツ) 『ガリヴァー旅行記』(近代スポーツ批判) 『トム・ブラウンの学校生活』(ラグビー・フットボール) 『アルプス登攀記』(マッターホルン初登攀) 『女性の解放』(女性のスポーツ参加) 『ベルツの日記』(明治初期に本のスポーツ) 『松蘿玉液(しょうらぎょくえき)』(日本野球の黎明期) 『自転車日記』(漱石、自転車と格闘する) 『破壊』(テニス) 『パパラギ』(文名人の心身の歪み) 『チップス先生さようなら』(クリケット) 『オリンポスの果実』(オリンピックと日本的美意識) 『かもめのジョナサン』(限界への挑戦) いろいろ勉強になりましたが、いちばんびっくりしたのは、エドワード・ウィンパー著『アルプス登攀記』(邦訳複数。本書は岩波文庫版に依拠)を紹介しているくだりです。 1865年、イギリス隊のウィンパーは6年越し8回目の挑戦でマッターホルン登頂に成功しますが、2日先に別ルートで出発したイタリア隊が先着していないか気が気ではない。喜びと不安を抱えて頂上に立つと、そこにはだれの足跡もなかった。どうやら初登頂の栄誉は自分たちのものらしい。それを確かめるべく岩壁から身を乗り出すと、遥か下方にイタリア隊が見えた。頂上から勝利の雄叫びを上げるがイタリア隊まで届かない。 そこでウィンパーがやったこと、それが「エッ!?」と驚く内容なのです。テレビ番組なら絶対にCMが割って入るところです。紹介している稲垣氏も、「いささか信じられないような内容を含んでいます」と但し書きをつけずにはいられなかったようです。 「私は岩を持ち上げると、それを放り投げた。(中略)私たちは登山杖を突っ込んで岩をゆさぶり落とした。岩なだれが、岸壁にこだましながら落ちていった。今度は間違いなく、彼らにも分ったようであった。イタリア人たちが退却していくのが見えた。」 このくだりを読んだのが白馬岳に登ってきた直後だっただけに、これは驚きでした。白馬岳の大雪渓で私たちは、眼下を岩が滑落して行く場面に遭遇し、一瞬周囲に緊張が走りました。落石注意を知らせる「ラーク」の大声が発せられましたが、1865年の登山では、人間がわざと岩を落としていたとは……。人類初登頂という重大な意味を帯びていたこと、おまけに因縁ぶくみの登攀レースだったことなどもあるのでしょう、まさかいつでも上の人間が下の人間を妨害していたとは思いませんが、それにしても驚きです。 稲垣氏は、「この時代の登山が、むき出しの人間性そのものを許容しうる、そういう性質のものであった、ということに注目したい」、「優勝劣敗主義を地のまま実施することに何の疑問もいだかないどころか、正々堂々たる行為として胸を張っていること、現代のわれわれからすれば『勝者の驕り』ともとれる行為が『当然のこと』として息づいていることに注目したいのです」と述べています。 とまあ、こんな発見が、いろいろな作品から、いろいろなスポーツについて紹介されている本なのでありました。 #
by tennis_passtime
| 2013-08-04 19:02
| ●読書ノート
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