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「テニス」を検索語にしてヒットした本を片っ端から読む「テニス本千冊行」。きょう紹介するのは出光英則著『ピタゴラスがくれたおくり物』(国土社1997)です。 中学生の少女を狂言回しにした数学読み物ですが、この本が「テニス」でヒットしたのは、1章のタイトルが「テニスコートで」だったから。新しく赴任してきた数学の先生がテニス部の顧問。テニスコートのラインを引くときに、どうすれば正確に4隅を直角にできるか、という話からピタゴラスの定理の話に入り、ひいては数学全般がいかに暮らしのさまざまな場所に顔を出しているかを説いて、若い読者を数学の世界に誘おうという狙いの本です。 私は中学時代、軟式テニス部に入っていましたが、顧問は数学の先生でした。その先生の指導で、よくコートにラインを引きましたが、その際、ピタゴラスの定理(三平方の定理)を使ったことを覚えています。運動場の片隅にテニスコートを手作りしたクラブ活動で、1回ラインを引いても雨で4隅の釘が流されるという超傾斜コートだったので、何度も同じ作業をしたものです。 ピタゴラスの定理(三平方の定理) 直角三角形の直角を挟む2辺の2乗の和は、斜辺の2乗の和に等しい。 そういう関係にある3辺の長さとしては、3、4、5が有名です(3×3+4×4=5×5)。中学時代の私たちも、ロープ上に6m、8m、10mといった長さを取って直角を確保してラインを引いた記憶があります。 3、4、5以外にどんな3辺の三角形があるのでしょう。直角を挟む2辺が(2mn)と(m×m-n×n)、斜辺が(m×m+n×n)となるような三角形は直角三角形なのだそうです。たとえばm=3, n=2なら、2mn=12、m×m-n×n=5、m×m+n×n=13なので、直角を挟む2辺が12mと5m、斜辺が13mの三角形は直角三角形ということになります。 ちなみに、4隅が直角のテニスコートのラインを引くのは、中学の3年間でずいぶん上達しましたが、ネットポストの角材をまっすぐ地面に立てるのは、何度やってもうまくいきませんでした。今度こそ頑丈に立ったと思っても、ネットを張るとたちまち傾いてがっかりしたものです。なつかしい思い出です。 テニスコートのサイズについてはこちらの記事が面白いです。テニスコートってこんなに長細いんですね。 ●ご用とお急ぎでない方は応援のワンクリックをお願いします。→
by tennis_passtime
| 2008-09-24 23:39
| ●読書ノート
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