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![]() テニス本千冊行(千日行のもじりなので「せんさつぎょう」と読みます)、今回の本はなかなか渋いです。 古書店主にして作家、エッセイストでもある出久根達郎の『みんな一等』(朝日新聞社、1998)。朝日新聞の連載「スポーツひろい読み」を一冊にしたもので、文学作品に出てくるスポーツの話や、スポーツをめぐる作家のエピソードなど88篇が収められています。表題作「みんな一等」は次のような話です。 飲み屋の壁に西東三鬼の「雪嶺やマラソン選手一人走る」の色紙が掲げてあった。それを見た友人が昔話を始めた……中学時代、毎年学校でマラソン大会が行なわれた。クラスに足の不自由な女生徒がいて、マラソン大会はいつも見学。中学最後の年、先生が「歩いてもよいから、参加しないか」と励ました。「先生、皆が走っているのに、一人だけ歩いていたら、恥ずかしいですよ」と誰かが言った。「では、どうすればいい?」と先生。「全員が彼女の歩調に合わせればいい。簡単だ」。というわけで、彼のクラスだけハイキングになった。全員、足並みを揃えてゴールインした。三十数名が一列に並んで、バンザイしながらテープを切っている写真がある。まん中に、笑っている女生徒。先生が写真の裏に、「みんな一等」と書いて、生徒全員に一枚ずつ渡してくれた。 テニスが出てくるのは「テニスと腹ぐあい」。夏目漱石が『趣味の遺伝』(明治39年)に、麻布の町を歩いていたときのことを書いている。女の笑い声が聞こえてきた。腹ぐあいのせいでのぞきたくなった。塀には穴が無かったのでポンと跳び上がった。すると女が4人でテニスをしていて、漱石が跳び上がるのと同時に、ホホホと疳高(かんだか)い声で笑った。漱石は、女性がテニスをしている所へ、男が跳び上がったから、「これは誰が聞いても滑稽である」と書いているそうな。だから何? とツッコミを入れたくなるような話でした(笑) 今日(9/15)は、北京パラリンピックの男子シングルス決勝に国枝慎吾選手が登場します。斎田選手と組んだダブルスでは、まさかの準決勝敗退(3位決定戦に勝って銅メダル獲得)だったので、シングルスではぜひ優勝してください!
by tennis_passtime
| 2008-09-15 09:13
| ●読書ノート
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