オルタネート

WTAチャンピオンシップ・マドリード大会では、セレナ・ウィリアムズが1試合目の途中でリタイアしたため、マリオン・バルトリ（フランス）がセレナの代わりに2試合目以降を戦いました。セレナのリタイアが11月7日、バルトリの登場が翌8日です。こういうケースに備えて現地で控えている、今回のバルトリのような立場の選手をオルタネート（Alternate)といいます。

Alternate(s)【名詞】2つ以上のもの［方法］の1つ、代替物、代替案、交代者、代理人、代表代理、代役、控え、補欠、補充要員、交代の役者、ダブルキャスト

オルタネートに関するルールを調べてみました。ATP（男子）のルールですが、WTA（女子）もたぶん似たようなものだと思います。

(1) 出場8選手に次ぐ高位ランキングの選手はオルタネートに指名される。
(2) オルタネートは、大会開始前の記者会見に出席し、ラウンドロビンの最終試合が始まるまで出場可能な状態でいなければならない（ATPプレーヤーの義務）。
(3) 2人目以降のオルタネートはドロー作成委員会が候補者リストから指名する。この場合、指名された選手に受諾の義務はない。
(4) 試合出場機会を得たオルタネートは、結果に応じたポイントと賞金を受け取る。
(5) オルタネートは決勝トーナメントに進むことができる。
(6) 試合出場機会を得なかったオルタネートには拘束料（fee）が支払われる。
(7) ラウンドロビンの1試合目から出場した場合は、拘束料は支払われない。
(8) ラウンドロビンの2試合目以降から出場した場合は、ポイントと賞金に加えて拘束料が支払われる。

明後日から始まるATPマスターズ・カップ上海大会のオルタネートは10位のトミー・ロブレドです。ルール上は9位のダビド・ナルバンディアン（アルゼンチン）なので、ナルバンディアンはケガか病気で辞退が承認されたか、さもなければ違反金を支払ったことになります。2人目のオルタネートは20位のホアン・イグナチオ・チェラ（アルゼンチン）です。さすがに、チェラまで出番がまわってくることはないでしょうね。