ナルバンディアン強烈

ナルバンディアンがマドリード（10月21日）に続いてパリ（11月4日）でも優勝しました。両大会とも、フェデラーとナダルを破っての優勝ですから見事としか言いようがありません。通算対戦成績でも、対フェデラー8勝8敗、対ナダル2勝0敗と堂々たるものです。

パリでのナダルとの決勝戦。第1セット4－4の後、ナルバンディアンは8ゲームを連取。6－4、6－0でナダルを破りました。鎧袖一触（がいしゅういっしょく）という四文字熟語を思い出しました。ナダルのスーパーショットをスーパーショットで切り返すこともたびたびでした。ナルバンディアンのサーブとなった最終ゲームでは、あのナダルがほとんど戦意喪失して球を追おうとしないのですから驚きです。マドリード（準々決勝）も6－1、6－2という一方的なスコアでした。

この半月だけを見ればナルバンディアンは世界No.1の勢いですが、ラストスパートをかけるのが少し遅かったようで、パリ大会終了後のランキング（ATPレース）は9位。上海でのマスターズ・カップにはわずかに届きませんでした。来年の活躍が楽しみです。