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2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2106ページ ナイス数:44ナイス パッチギ!的―世界は映画で変えられるの感想 「パッチギ!」は観たし、監督が井筒監督ということは知っていたけど、プロデューサーが李鳳宇(リ・ボンウ)とは知らなかった。というか、李鳳宇という人を知らなかった。著者が育った在日朝鮮人社会の状況や反骨パワー、多大なリスクを背負って行う映画の制作や配給に注ぐ情熱が、バチバチ火花を散らす本だ。まさに「世界は映画で変えられる」(副題)という感じ。観たい映画がたくさん増えました。「シュリ」「月はどっちに出ている」「北京ヴァイオリン」「オアシス」「ジダン」あたりから。もちろん「パッチギ!LOVE&PEACE」も。 読了日:4月29日 著者:李鳳宇 残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書)の感想 学校ルポでも教育評論書でもなく(そういう面もあるけれど)、基本的には教師向けのハウツー本。指示、指名、発問、板書、机間指導、評価…など、きわめて具体的な見出しが並び、その中身は門外漢にも興味深い。それが新書(教育専門書ではなく)になって売れているというのも面白い。著者は新聞記者、フリージャーナリストを経て28歳で国語教師になった人。現在40歳。青年教師の真剣な思いがほとばしっている。「評価」には最低でも5万パターンほどの形式が表れるという第3章が私には興味深かった(よかったら立ち読みでもそうぞ)。 読了日:4月29日 著者:林純次 渡辺明の思考: 盤上盤外問答の感想 ファンからのさまざまな質問に将棋の渡辺明九段が答える本。質問の多くは普通すぎて、目次を見て一瞬拍子抜けしましたが、それをきっかけに展開する渡辺氏と後藤元気氏(将棋ライター)の縁台将棋のようなやりとりが楽しかった。ときどき真剣な話題もあります。盤面図が出てくるような質問と回答は、ある程度の棋力がある人には面白いのでしょうが、そのへんは私は飛ばし読み。渡辺明九段に親しみがわきました。 読了日:4月13日 著者:渡辺明 知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか! 読了日:4月10日 著者:毛丹青,蘇静,馬仕睿 辞書になった男 ケンボー先生と山田先生の感想 「明解国語辞典」を作った見坊豪紀と"助手"の山田忠雄。同級生2人は後に決別し、見坊が「三省堂国語辞典」(三国)を、山田が「新明解国語辞典」(新明解)を作った。内幕暴露本かと誤解しかけたが、読み進むにつれ、対照的な二人の個性と二つの辞書を通して浮かび上がる言葉の世界にぐいぐい引き込まれた。<いゆう【畏友】尊敬している友人。(『三国』三版)>、<おんじん【恩人】恩を受けた人。世話になった人。(『新明解』四版)>という語釈から、最後には両雄が心を通わせたことがうかがえる。辞書出版の舞台裏も興味深かった。 読了日:4月9日 著者:佐々木健一 日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 (朝日新書) 読了日:4月6日 著者:伊勢崎賢治 「衝動」に支配される世界---我慢しない消費者が社会を食いつくす 読了日:4月6日 著者:ポール・ロバーツ/神保哲生解説 優柔不断術の感想 「とりあえず、ビール、2本ぐらい」と注文し、「いずれそのうち」と先延ばしにする日本人。「ぐらい」とは何か。「そのうち」とはいつか。本書は、とかく評判の悪い日本人の優柔不断や先送り精神について、そのよってきたる所以と今日的価値を考察したユーモラスなエッセイ。決断疲れの現代社会と戦争に傾斜しがちな国際政治への処方箋として読みました。「ものごとに対して不断の優柔をもって挑む。これはかなりの意志の強さを必要とするものだと思う。そういう腹さえあれば、多少の論理の綻びなんて、いかほどのものであろうか」(p.139)。 読了日:4月5日 著者:赤瀬川原平 読書メーター
by tennis_passtime
| 2015-05-09 18:22
| ●読書ノート
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