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2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2697ページ ナイス数:48ナイス 新ゴーマニズム宣言SPECIAL 沖縄論の感想 10年前の本だが辺野古問題が当時から続いていることに問題の根の深さを感じる。「ヘリポート ファック・ユー! 奇しくも左翼と同じ意見になってしまうが目的は違うんだぜ!」。「自衛隊も米軍の傭兵となって世界中でアメリカの侵略と占領を手伝えるようになるのかもしれない。サヨクが今、感じている危惧は、ほとんどわしと共通するのだろうが、それはサヨク諸君が自国防衛すら拒否してニートになっていたせいではないか!」。命が大事という価値観を功利主義として切り捨てる愛国心には与し得ないが、沖縄を切り捨て続ける日本への批判は鋭い。 読了日:3月29日 著者:小林よしのり 謎の独立国家ソマリランドの感想 この著者の本どれもメチャ面白い。不思議の国ソマリランドの深部に分け入った本書も面白い。常識的価値判断から自由なところで、見たこと以外は全部うわさ話とばかりに体当たり取材をする"フリージャーナリスト界の南伸坊"は、英語もフランス語もソマリア語も操るサムライでした。海賊の日当や武器レンタル代、通訳や仲介役長老への支払いなども含めた海賊行為の収支見積り(p305)なんて、この著者以外に取材できないのではないか。500ページ超の面白本の魅力、とても255字(読書メーターの制限字数)では書ききれません。6字余った。 読了日:3月25日 著者:高野秀行 世界一やせる走り方の感想 タイムを云々する前に体重を落とす必要があると気づいたので読んでみました。Amazonのダイエット・エクササイズ分野1位(2015/3/22)とは、我ながら本を選ぶ目がある(笑)。算数部分のみお裾分けします。①体脂肪1kg落とすのに7,200kcalの消費が必要。②消費カロリー=体重(kg)×走行距離(km)。③体重70kgの人が半年で体重5kg減らすには、5kg÷24週=210g/週の体重減。①②より210g×7.2kcal÷70kg=走行距離22km/週となりました。これなら可能。前祝いにビールで乾杯! 読了日:3月22日 著者:中野ジェームズ修一 十三億分の一の男 中国皇帝を巡る人類最大の権力闘争の感想 中国13億人の頂点に立つ習近平の人物と、彼が戦った権力闘争の内幕、敗れ去った人々の天国と地獄を綴った本である。粘り強い取材と巧みなテーマの取り回し(「第1章 愛人たちが暮らす村」「第2章 習近平の一人娘を探せ」……)によって読み応えは満点。江沢民と(江沢民に縛られた)胡錦濤の20年間に進んだ政治腐敗にメスを入れ、権力基盤を短期間で築いた習近平に対し、著者(朝日新聞記者)は、経済格差や環境汚染などの難問解決に期待を寄せる一方、権力の一極集中による暴走を危惧もしている。大国の指導者に賢明な舵取りを望みたい。 読了日:3月16日 著者:峯村健司 ゴーマニズム宣言SPECIAL 新戦争論1の感想 『戦争論』(1998年)で一世を風靡した著者は現在、ネトウヨ跋扈の元凶と見なされているらしい。何を言うか、よく読め、と書いたのがこの本。同意できない点は当然あるが、共感できる点も多かった。嫌韓本に群がる人々の心理的貧困を分析した部分にも納得。敗戦の事実をめぐって日系ブラジル人社会が大混乱したことは知っていたが、あらためてホントにあったことなんだと感じた。「人は信じたい情報しか信じないのである!」という指摘は日本の現在そのものです。(けんそんかましてよかですか?「私もその一人だという自覚は持っています」) 読了日:3月7日 著者:小林よしのり 橘玲の中国私論---世界投資見聞録の感想 肩書きをつけにくい幅広い著者という印象があります。お金の動きから社会を読み解き、生活を防衛する(儲ける)方法を説く人というところでしょうか。イデオロギー的な色眼鏡ではなく、政治や経済の視点から、日本にとっての「中国という大問題」を浮かびあがらせています。反中でも親中でもありませんでした。この著者らしく、経営や投資のヒントも多く含まれていますが、そのへんの感度がにぶい私には、「国家同士のくだらない諍いを離れてつきあえる友ができたなら、これほど素晴らしいことはないだろう」という最後の一行が印象に残りました。 読了日:3月7日 著者:橘玲 日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのかの感想 ①日本のエリート官僚と在日米軍トップが60年にわたり毎月2回会議を開いており(日米合同委員会)、②そこでの合意(議事録に残る合意と残らない"密約"がある)の総体(安保法体系)は公表されないが、③日本の国内法より上位の法体系であることが最高裁判決で確定しているので、④鳩山首相は失脚し、原発は再稼働されようとしている。……陰謀論のようだが驚くべき真実。太っ腹な集英社が104ページまで無料公開中。http://www.shueishaint.co.jp/pdfdata/0236/nihonhanaze.pdf 読了日:3月7日 著者:矢部宏治 ナショナリズムをとことん考えてみたら (PHP新書)の感想 著者の春香クリスティーンは、日本人とスイス人のあいだに生まれたタレント。1992年生まれ。テレビ番組で発したコメントがもとで激しいバッシングに遭い、日常接する親切な日本人と、ネットに渦巻く激しい否定語のギャップに驚く。スイス的感性で素朴な感想を語っただけなのに。右翼って何?左翼って何?それを探求するなかで、そもそも政治的なことに関心を持たない若者が多いことや、意見があっても話題にしにくい空気を危惧するようになる。そのあたりを揉みほぐし、もっと政治を自分の生活の問題として考えようと呼びかける本。 読了日:3月7日 著者:春香クリスティーン 読書メーター
by tennis_passtime
| 2015-04-03 23:25
| ●読書ノート
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