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新年をゴロ寝ですごしながら、社会人のニューイヤー駅伝と箱根駅伝をテレビ観戦しました。そこでふと気になったのが、襷(たすき)を掛けるときの左右の方向です。 左肩に掛けて右脇下に回す(左襷)選手と、右肩に掛けて左脇下に回す(右襷)選手の両方がいるわけですが、①左右を分けるものは何なのか、②左襷の選手と右襷の選手の割合はどれぐらいなのか、が気になりました(左襷とか右襷というのは私が勝手につけた便宜的な名前です)。 ■左襷と右襷の割合 まず数的分析から。社会人ニューイヤー駅伝(7区)上位3チームの21人と、箱根駅伝(10区)上位4チームの40人、合計61人をチェックしました。 トヨタ自動車=左襷4:右襷3 コニカミノルタ=6:1 日清食品=4:3 小計=14:7(左襷66.7%) 青山学院=左襷9:右襷1 駒沢=5:4 東洋=9:1 明治=4:6 小計=27:13(左襷67.5%) 本邦初の徹底調査により、左襷2:右襷1、という数字が判明しました。この際、サンプル数の少なさは無視してください。 ■襷の左右を分けるものは何か? 次に左右を分ける要因について。調査した上記の61人にインタビュー調査をしたかったのですが、1人も連絡先を知らないのでそれはあきらめ、自分だったらどうするかを考えました。 襷を受け取って首にかけ、その襷を右手で右脇下に引っ張り、余分な端っこをパンツにたくし込む、という動作がイメージできました。すなわち左襷です。逆をイメージしようとしたら、どうもぎくしゃくする感じです。それはなぜか? きっと私が右利きだからでしょう。 私のイメージを裏づけるように、Yahoo!知恵袋で、dabodano2003jpさんが、私と同じ疑問をもった人からの質問に対し、「駅伝やってました。ルールは無いですが、利き腕の反対側の肩から掛けないと、タスキ渡しのとき無駄な動きをしてしまうので、そうしてました」と答えておられるのを発見しました。実際に駅伝を体験してきた選手ならではの説得力があります。私は襷を受け取ったときの動作をイメージしましたが、渡すときのことをイメージしても左襷のほうがスムーズにできそうです。 ■利き手だけで決まるのか? とは言うものの、右利きか左利きかだけで襷の左右が決まるのなら、駅伝選手の3人に1人が左利きということになってしまいます。日本人の何パーセントが左利きなのか知りませんが、そこまで多くはないでしょう。矯正されて右利きになっているが運動神経的には左利きという人もいるでしょうが、それにしても3人に1人は多すぎる印象です。 写真は箱根駅伝の公式サイトに出ていた1区スタート直後の写真ですが、襷の方向が確認できる選手を数えると、2年合計で、なんと左襷21:右襷19となり、ほとんど左右半々になってしまいます。こうなると利き手だけでは説明できそうもありません。 さらに、左襷で走っている自分と、右襷で走っている自分をイメージすると、左襷で走るほうがスムーズな気がします。これは襷をかけたりはずしたりする動作とはほとんど無関係でしょうから、利き手の別がダイレクトに影響しているとは考えにくい。襷の左右の違いで走りやすさのイメージに違いがでるのはなぜなのでしょう? あるいは、違いを感じる(想像上ですが)のは私だけなのでしょうか。 ■手ではなく足? きょうはここまでにしますが、いまのところ私の仮説は、「利き手」ではなく「利き足」に関係があるのではないかということです。「左重心か右重心か」と言い換えてもいいのかもしれません。もう少し考えてみて、何かアイデアをひねり出せたらご報告します。ご感想・ご教示などいただければうれしいです。
by tennis_passtime
| 2015-01-03 22:06
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