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金子千尋著『どんな球を投げたら打たれないか』(PHP新書)を読みました。 「思考は才能を超える」と語る金子千尋投手が、球界No.1投手の座をつかむに至ったピッチングにおける「価値観の転換」を惜しみなく語った本です。ここまで舞台裏を明かして大丈夫なのかと、人ごとながら心配になるほどです。いちばん興味深かったのは、「投げようと思わないで投げる」という発想です。 マウンドの上では「投げたくない」という意識を持つ。しかし、投手だから投げなくてはならない。「仕方なく」プレートを踏む。ボークを取られるので、投げたくない意識は保ったまま動作を開始する。途中でやめられないので体が前に行く。そこまできたら「仕方なく投げるしかない」。(p.110-2を要約) テニスにも役立ちそうなユニークな発想が随所に埋まっている本です。野球をやっている人なら、球の握りから指先の感覚までつぶさに語った3章などは垂涎ものではないでしょうか。(写真を見るかぎり、イヤイヤ投げているようには見えないんですけどね……)
by tennis_passtime
| 2014-12-13 12:54
| ●読書ノート
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