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![]() ![]() ![]() クルマいすバスケットボールを描いた井上雄彦の『リアル』。すごくいいからと貸してくれた人がいたので、多少の期待を持って読み始めましたが、これほど素晴らしいとは思いませんでした。 突然襲った障害に苦悶する若者、友情と敵愾心、恋、家庭の崩壊と回復、スポーツをする目的をめぐる葛藤とチームの分裂、リハビリの苦しさ……何が自分の「リアル」なのかを問う深い物語世界と迫力の描画に圧倒されながら、現在出版されている9巻まで一気読みしました。 主人公は(カバーイラスト左から)戸川清春、野宮朋美、高橋久信の3人。ほかにも目が離せない登場人物がたくさんいるので、今後の展開では新たな主役級が浮上するかもしれません。 『週刊ヤングジャンプ』で不定期連載、コミック出版は2001年の第1巻から始まって年1冊というペースの大河ドラマから目が離せません。どういうエンディングに向かうのかわかりませんが、少なくともここまでと同じ年数ぐらいは必要な気がします。今年秋に第10巻が出版されるようです。Wikipediaの「リアル(漫画)」の項に詳細な登場人物一覧があるのでリンクしておきます。 スキンヘッドで、マッチョで、喧嘩っぱやいけど、自分が起こしたバイク事故でナンパした女性を歩けない体にしてしまったことに苦しむ野宮朋美が、心の晴れ間に思わず詠んだ気づきを引いておきます。直情ひょうきんな野宮の味が出ていて、けっこう気に入っています。 まだ見えぬ でも地続きの 俺の道 (6巻25ページ) 追記:『リアル』を薦めてくれた人によると、作者がいま注力している『バガボンド』(宮本武蔵の話)がまもなく終わるそうで、その後は『リアル』のペースが上がるのではないかとのことです。 ●ご用とお急ぎでない方はワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2010-07-19 09:50
| ●読書ノート
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