カテゴリ
記事ランキング
最近読んだ本
おすすめリンク
以前の記事
検索
その他のジャンル
|
『武士道シックスティーン』誉田哲也著 文春文庫 『五輪の書』を読み耽り、相手を「斬る」ことだけを考えている香織と、日本舞踊の代わりに剣道を始めた「お気楽不動心」が武器の早苗。対照的な2人の女子高生が、竹刀を交え、剣道観を戦わせ、学園生活で激しくぶつかりあいながら、いつしか自分にはない相手のよさを理解し、昨日の自分を超えて成長する契機をつかみます。 顧問の教師に、2人の性格を足して2で割れるといいのに、と言われ、それじゃ凡人が2人になるだけ、と応じた早苗でしたが、最後には、「いろいろ回り道しちゃったけど、結局私たちの剣道、すごい似ちゃってるじゃない。笑っちゃうよ。そっくりだよ。まるで、ペアで踊ってるみたいじゃない?」と気づくのでした。 楽しくさわやかな青春物語は、楽しむ剣道と勝負する剣道が決して別物ではないことを教えてくれました。もちろん、「剣道」を「テニス」と読み替えてもよいわけです。物語は「セブンティーン」「エイティーン」と続きます。2人の少女の成長が楽しみです。 ●ご用とお急ぎでない方はワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2010-04-21 00:46
| ●読書ノート
|
ファン申請 |
||