ボクシング！

ボクシングのセコンドの資格を取った物好きな友人がいて、はじめて実戦配備されるというので、後楽園ホールで行なわれた「東日本新人王予選」を観戦してきました。選手ではなくセコンドを見に行くというのも変な話ですけど。

亀田興毅の試合とは違いますから、まったく華やかさのないディープな空気が漂う試合場で、何をめざすのか、ひたむきな若者が激しく打ち合う姿が妙に胸を打ちました。観戦した2試合に登場した4人は、世界チャンピオンを狙うとか、ボクシングで食べていくとか、そういうレベルではなさそうなことは素人目にもわかりましたが、それでも禁欲的な節制とトレーニングを続け、このリングに立っているのです。さぞ痛かろうと思われる肉の音を聞きながら、この若者たちの将来に幸多かれと願わずにはいられませんでした。

観戦した2試合とも、ケンカだったら負けていると思われるほうが判定勝ちをおさめました。ボクシングがルールに則った知的なポイント競技であることを認識しました。

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