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『水原勇気1勝3敗12Sー「超」完全版』豊福きこう著 講談社文庫 野球マンガに登場する選手やチームの記録を調べつくしたおもしろオタク本。取り上げられているマンガは、「野球狂の詩」「巨人の星」「侍ジャイアンツ」「すすめ!!パイレーツ」「アストロ球団」「キャプテン」。 アストロ球団……ありましたねえ。激しいバイオレンス・ベースボールでした。大男の外野手が、センターのポジションから小男をライトやレフトまで放り投げて、投げられたほうが空を飛びながら打球をキャッチしていました。アストロ球団に結集した9人は、1954年(昭和29年)9月9日午後9時9分9秒に誕生し、体のどこかにボール型のアザがある9人の超人。里見八犬伝型の「結集ストーリー」でもあったわけです。思い出してきたでしょ? 本書はアストロ球団について、試合中の死傷者を徹底的に調べています。負傷者じゃなくて死傷者(!)です。3ページにわたる表で67件。「伊集院大の打球が顔面(右頬)に直撃、意識不明(9針縫う重傷で30分間退場後復帰)」「氏家の死球を左足に受ける。爪も肉もスパイクと混ざって焼け爛れて骨がはみ出す重傷」「本塁一塁間で7人の野手と交錯(人間ナイアガラ!!)、全身にスパイクされて負傷(出血)」 「宇野への投球後、突如老衰。退場」「かげ腹を切り死亡」……めまいがしてきました。 「かげ腹」って何ですか? 「陰腹」です。人形浄瑠璃や歌舞伎で、登場人物が切腹したのを隠して現れ、苦痛をこらえながら心の内をあかすことだそうです。思い出しました。切腹して打席に立ちながらホームランを打って(ヒットだったかも)死ぬという場面が確かにありました。 そんなアストロ超人たちの信条は「一試合完全燃焼」。明日から私のテニスもコレで行くことにします。近寄らないほうがいいと思います。 ●ご用とお急ぎでない方はワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2010-02-11 01:06
| ●読書ノート
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