カテゴリ
記事ランキング
最近読んだ本
おすすめリンク
以前の記事
検索
その他のジャンル
|
12/20(日)に、味の素アミノバイタルフィールド(調布)で開かれたブラインド・サッカーのアジア選手権大会を観戦してきました。防寒対策のベンチコートを着ていられないほど暖かい快晴で、空の青とピッチの緑が目に鮮やかな観戦日和でした。 目の見えない人に3次元のサッカーができるのでしょうか? できるんです! ボールの位置だけならまだしも、常に変化する敵や味方のポジションがわかるのでしょうか? わかるんです! ブラインド・サッカーならではのルールは次の通り。 (1)1チーム5人(うち1人はゴールキーパー) (2)ピッチのサイズはフットサルと同じ (3)試合は25分ハーフ。同点の場合は10分ハーフの延長戦。最後は3人によるPK戦 (4)ボールに特殊な鈴が入っていて「カシャカシャ」という音がする (5)サイドラインに高さ1mほどのフェンスが設けられる フェンスによって選手は自分のポジションを把握でき、プレーが途切れない フェンス際でのボールの奪い合いは少しアイスホッケー的(格闘はありませんが) (6)ボールを取りに行く選手は「ボイ!」と声を出しながら動く Voy!はスペイン語で「行く」の意味 (7)相手ゴールの後ろから味方の「コーラー(caller)」が指示を出す 声で距離や角度を知らせたり、ゴール枠を叩いて音で攻撃の指示を出す (8)ゴールキーパーは晴眼者 決められた枠から出たり、手を伸ばしてボールを取ることはできず、専守防衛 (9)観客はプレー中は声や音を立てない 鮮やかなインターセプトやドリブル突破など、本当は見えているんじゃないかと思うようなプレーがある一方、すぐ足下のボールにさわれなかったり、ボールのないところでボールを奪い合うような場面もあります。健常者のサッカーに比べるとスローで、複雑な組み立てもありませんが、そんなふうに普通のサッカーと比べてしまう程度に普通のサッカーに近いと思いました。 アジア大会の参加国は日本、中国、韓国、イラン、マレーシアの5カ国。私が観戦したのは10:30キックオフの韓国vsイランの3位決定戦ですが、試合は0対0のままPK戦となり、1-0で韓国が勝利しました。 観戦はできませんでしたが、午後の決勝戦は日本vs中国。2-0で中国の勝ち。日本は惜しくも優勝を逃しました。中国、日本、韓国の3チームは来年8月にイギリスで開かれる世界選手権に出場します。 知人(かつて私と同じ会社に勤めていた)が日本視覚障害者サッカー協会の事務局長を務めている関係で、ブラインド・サッカーの存在は知っていたのですが、実際に自分の目で見て、人間の可能性は偉大だと思いました。身体に何らかのハンディを抱えた人が果敢にスポーツに取り組んでいる姿はさわやかで、観る者を勇気づけてくれます。私も元気をもらって帰路につきました。選手のみなさん、大会運営にあたられた関係者やボランティアのみなさん、ありがとうございました。 ●ご用とお急ぎでない方は、世界選手権に臨む日本チームに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-12-29 14:04
| ●スポーツ(テニス以外)
|
ファン申請 |
||