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イギリスでもテニスを始めたK子さん。彼女のまわりのイギリス人は、どんなテニスをしているのでしょう。話を聞いてみました。 日本とイギリスでテニスをして、違いを感じることは? こっちの人は、フォームなんか気にしないで、打ちたいように打っているという感じ。試合も組み立てなんかあまり考えず、どこからでもハードヒットしてくる。女性も同じね。ミスも多いけど気にしない。あれこれ考えながらやる日本のテニスが懐かしくなることもあるわね。 個性的なテニスをする人が多いということ? 私に言わせれば、ほとんど全員が変わってるわ。日本だったら話のネタにされそうな個性的なテニスだらけ。人のことは言えないけどね。 たとえば? ベルというおばあさん(写真上)は、もしかしたら90歳近いんじゃないかと思うけど、毎週日曜と水曜にやっています。「若い時は走れたけど、もう走れないわ」と言いながら、動かなくてもラケットが届く範囲でテニスをやります。ボールが少し遠いと、バウンドする前から「オーッ」と叫んでポイントを失います。彼女なりに楽しんで、1時間ほどでコートから消えます。多分もうひとつの趣味のガーデニングに行くのでしょう。 男性では? 体重100キロを越すのではないかという中年男性(写真中)がいて、こっちの男性はみんなそうなんだけど、この人は特にハードヒットを楽しんでます。すべての球を思いきり打ってくるの。こっちはケガをしないように逃げるんだけど、だいたいアウト。走らせると9割方は返球できません。巨体を動かしたことで満足して、これまた2時間もしないうちにコートから立ち去ります。行き先はパブだろうね。 他には? テニスは普通だけど、お父さんの仕事の関係で埼玉に住んでいたという17歳の男の子がいます。私が初めてコートに行った日、「日本人デスカ?」と話しかけてくれました。フットボール(サッカー)がメインスポーツだって。この子に限らず、若い子は男子も女子もグリグリのスピンで、入るとすごいけど、粗すぎるから、ゲームはだいたい負けてるわね。 クラブ対抗のリーグ戦もそんな調子ですか? さすがにクラブ対抗戦では、ロブも、アングルも、組み立てもあります。 マナーや習慣などで違いを感じることは? 驚いたのは、ボールを何個もベースラインの後ろに転がしたまま試合をすること。サーバーは近くに転がっているボールを拾って打ちます。クラブ対抗戦でも同じです。踏んづけたら危ないし、これは日本のように2個だけでやるのがいいと思うわ。 テニス用語の違いは? しょっちゅう口にする言葉で日本と違うのは、自分に任せてというときの「オーライ」は「Mine!」、その逆の「お願い」は「Yours!」、「ウォッチ!」は「Leave it!」、「フォールト」や「アウト」は「No!」といったあたりかな。「お願い」は日本語だから、違って当たり前だけど。 テニスの英語はバッチリですね? ただテニスをするだけなら言葉で困ることはないけど、私の英語力では咄嗟のやりとりを楽しめないのが残念だわ……ゲームをしながら突っ込んだり、野次られたりするのが楽しいんだなあと痛感してます。ただ、このあいだの試合で、私のパートナーが深いところに素晴らしいショットを打ち込む人だったんだけど、何度目かに、打ち込まれた相手がバウンドする直前に"I don’t like it!!"と悲鳴をあげたのね。それははっきりわかって、ちょっとうれしかったわ。 きれいな町でテニスができて、友だちもできて……日本に帰りたくなくなるのでは? その心配はなさそうよ。いろいろあるけど、やっぱり住むのは日本かな。私がテニスする場所、キープしておいてね。 了解。本場仕込みのテニスを披露してください! 英国テニス事情(1/3)はこちら 英国テニス事情(2/3)はこちら ●ご用とお急ぎでない方はワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-07-29 23:33
| ●はみだし日記
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