
米TENNIS誌(July2009)の「すべての人のための大会-シンプルな運営でファンを喜ばせるウインブルドン」という記事を読みました。読解できた部分を中心に、記事の一部を紹介します。
ウインブルドンにはさまざまな魅力がある。入念に手入れされた芝生、威厳のあるセンターコート、選手たちの白いウエア、スカートを穿いた女性線審、ピムズ・カップ(カクテル)、ストロベリー・クリーム、午後の紅茶……。しかし、それらにも増して、ウインブルドンには、「ない」ことによってもたらされている魅力が多くある。ないことでウインブルドンに魅力を与えているものとは何か? それは、今日のスポーツに顕著な過剰な商業主義である。シカゴ大学の経済学者トビー・モスコウィッツは、ウインブルドン大会はざっくり1億ドルの収入を逃していると推定している。具体的には以下のようなものが挙げられる。
放映権
大会は地上波のBBC1とBBC2で放送されているが、それはアメリカで言えばスーパーボウルをPBS(公共放送サービス)で放送するようなもの。Skyチャンネルのような商業放送で流せば放映権収入は増大する。
日曜日
全仏には日曜日が3回(初日、中日、最終日)あるが、月曜始まりのうえにミドルサンデーが休みのウィンブルドンは日曜日は1回だけ(1000万ドルの損失)。
広告
全米オープンはありとあらゆるスペースが広告で埋め尽くされているが、ウインブルドンは、スコアボードにロレックス、サーブ速度表示板にIBM、フェンスにスラゼンジャー、審判台に飲料水のロビンソンのロゴが控えめに表示されているだけ。ベースライン後方に英国航空のロゴをちょこっと入れれば数百万ドルになる。
ネーミング・ライツ
「バージン・アトランティック・オール・イングランド・クラブ」「ブリティッシュ・ペトロリアム・センターコート」と呼ばせるだけで年間2000万ドル。
入場券
徹夜行列組のためにセンター・コートの入場券を毎日500枚用意しているが、オンラインショップで捌けば桁違いの高値で売れることは間違いない。
それでもウインブルドンは十分な収入を確保しており、昨年は4000万ドルの余剰金(「利益」とは呼ばない)を英国ローン・テニス協会に上納している(そのお金がどう活用されているかは後日の記事で)。
長年にわたり大会審判長を務めたアラン・ミルズ氏は、どうしてこんなに多くの収入を見逃しているのかと問われ、困惑の表情で、「そんなことをしたらウインブルドンでなくなってしまうじゃないか」と答えた。
L.Jon Wertheim, The People's Slam:Wimbledon Keeps Fans Happy By Keeping It Simple, TENNIS, June 2009.
テレビ画面を通しても感じることですが、この記事からも、伝統と格式を守りながら大会維持のための収入を上手に確保しているウインブルドン精神がうかがえます。
●ウインブルドンが好きな人も、ローランギャロスが好きな人も、フラッシングメドウズが好きな人も、大会応援のワンクリックをお願いします。
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