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![]() 『テニス巌流島』遠藤瓔子(世界文化社、1988年)を紹介します。 トップスピン全盛のテニス界にあって、スライスでジュニア世界一になりながら、酒さえ呑んでいれば幸せという半隠遁生活に入った元テニス選手。無能を装っているのか、根っからのぐうたらなのか。世界を制覇したスライスの秘密を探ろうと、ウィンブルドン2連覇のポリス・ベッカー(ボリスはなくてポリス)のマネージャーが間抜けなスパイを日本に送り込んで……。 おちゃらけ本と見せかけたテニスの奥義の書かと期待しましたが、相手を観察する、すべてのショットに意味を込める、フレームショットは究極のショット、といったテニス観(?)が少し顔を出す程度。作者の狙いはあくまでも吉本新喜劇ワールドの構築にあります。そうではあるのですが、過剰すぎるギャグに笑えるものはなく、出版されていることが不思議なドン引きスラップスティック小説でした。 タイトルの語呂も字ヅラも、カバーイラストも楽しげで、どんな中味かと期待したのですが……テニス本千冊行の途上にはこんな本もまぎれこみます、という報告でした。 ●きょうはずいぶん突っかかるね、と思った方は、べつにええやん、のアイコン・ワンクリックをお願いします。 ![]() ![]()
by tennis_passtime
| 2009-06-12 00:39
| ●読書ノート
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