たまには横からも映してほしい

全仏の放送が始まりました。フランスのテレビ局が製作する国際映像には、意外なアングル、細部のアップ、ワイヤーに吊るしたカメラによる空撮など、観る者を楽しませようとするサービス精神と遊び心が感じられますが、そこに今回、横方向からの映像（写真上）が加わりました（これまでもあったのかもしれませんが、私は今回はじめて気づきました）。

テニスの試合の撮影は縦方向から（ベースラインの後ろから）からばかりです（写真下）。私は前々から、たまには横方向から（サイドライン側から）も見せてほしいと思っていました。横からではコースがわかりづらいし、プレーヤーも小さくなりますから、放送の基本が縦方向になるのは当然だと思いますが、たまには横方向からの映像があってもいいと思います。横からのほうがスピード感があるし、ボールの高低もわかりやすいと思います。

横から映さないのは、カメラの引きの距離が取れないからだろうと思っていましたが、今日の映像を見る限り、必ずしもそういうことはなさそうです。画面に映ったのはウォーミングアップのときだけでしたが、試合中でも時々映したら、気分転換にもなっていいのでは？ フランスのテレビ局のみなさん、ぜひ検討してください。


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