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実業団の試合のために横浜からはるばる通う大宮・荒川河川敷のテニスコートは、明らかに勾配があって落ち着きません。排水のために多少の勾配は必要なのでしょうが、私には少しキツ過ぎる感じです。石井紳三編『グラウンドのはなし』(技報堂出版)にテニスコートの傾斜について書かれていたので紹介します。
■テニスコートの勾配 ・表面の排水を考慮して0.5%程度の勾配をつけるのが普通 ・ハードコートの勾配は、ベースラインに平行な片流れ ・クレーコートの勾配は、コート中央(ネットの線)が高く、ベースラインに向けて低くなる 左図:ハードコートの勾配。本文には0.5%と書かれています。図の5%はありえないので0.5%の誤記と思われます。「硬式テニスコート」と書かれていますが、ハードコートのことです。 右図:クレーコートの勾配。cm表示ですが、計算すると1.56%(=10cm÷640cm)となります。「軟式庭球コート」と書かれていますが、クレイコートのことです。 出典:石井紳三編『グラウンドのはなし』(技報堂出版)p.46 クレイコートとハードコートで勾配の方向が違う理由について、『グラウンドのはなし』には、クレイコートは平滑な排水勾配が取りにくいため、と書かれています。なぜ縦方向なら勾配をつけやすいかは説明されていませんが、長い距離に沿って勾配をつけるほうが難しそうな感じはします。 比較のため、横浜市役所で道路を担当している友人に、道路の勾配についてたずねました。道路も排水のために勾配がつけられています。 ■道路の勾配 ・車道は、センターラインが高く、歩道側に向けて2%の勾配で下がっている ・歩道は、建物側が高く、車道側に向けて1.5%の勾配で下がっている ・進行方向での勾配は、街中の一般道で最大4%(完全に平坦な場所では、わざわざアップダウンを設ける必要があって施工がやっかい) こんどのテニスでは、コートの勾配を待ち時間の話題にお使いください。提供は、テニスの窓から世界を覗く横浜テニス研究所でした。 ●ご用とお急ぎでない方は下のアイコンに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-05-18 23:06
| ●雑学・技術・科学
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