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フェデラーがデルポトロを6-3、6-4で破り、決勝進出を決めました。フェデラーらしい華麗なショットが随所に出ましたが、とくにドロップショットの多用が目を引きました。最初の4ゲームで6本! そのうち4本はノータッチエース、2本は拾われたボールを切り返して決め、会場を沸かせました。試合を決めた最終ゲームでも1本使いましたが、デルポトロはベースラインに釘付けで動けませんでした。デルポトロは愚直に打ち続け、それがフェデラーには合っていたようです。デルポトロにもチャンスがありましたが、要所を締めたフェデラーが、やや差を感じさせるスコアで勝利を収めました。試合時間は1時間21分25秒でした。
一方、ナダルは3-6、7-6(5)、7-6(9)のフルセットの死闘で、3本のマッチポイントをしのいでジョコビッチに逆転勝ちを収めました。試合時間は4時間2分48 秒でした。 対照的なSFを戦って決勝に進んだ両雄ですが、フェデラーがどんなゲームプランで宿敵に挑むか注目です。ナダルの粘り腰にからめとられる前に、早いタイミングでアングルなりダウンザラインなり、リスクを取って打ち込んで行くしかないのではないかと思います。 私の観察では、ナダルに対して負けが込み始めたとき、フェデラーはネットに出るのを控えて打ち合うという方針に切り換えたと思います(いつからと特定できるほど注意深くフォローしているわけではなく、印象論の域を出ませんが)。それでナダルに対するストローク耐性を相当高めましたが、勝ち切るところまでは至らず、結局ますます負けが込む結果になっています。そこで今度は、高まったストローク耐性をベースに、もういちどネットに出る回数を増やすのではないかと思います。ナダル相手だと、あせりからかイージーなボレーでもミスを犯しがちなフェデラーですが、ここにしか生きる道はないと覚悟を決めて自らのスタイルに立ち返るなら、華麗なボレーでナダルのゴールラインを割ることも不可能ではないと思います。デルポトロ戦で多用したドロップショットも、ネットでのポイントを増やすためのゆさぶりに使うのではないかと思います。 以上をまとめると、フェデラーはロングラリーを避けて早いタイミングで勝負のショットを打ち、ネットで仕留めようとする、ということでしょうか。 一方のナダルは、これまで通り、フェデラーの攻撃をどっしりと受けて立ち(むちゃくちゃ走り回るので「どっしり」というのも変ですが)、フェデラーをフラストレーションの蟻地獄に追い込もうとするのではないでしょうか。 決勝はマドリード時間の午後4時、日本時間の午後11時から。テレビ放送はGAORAで22:58からです。 ●ご用とお急ぎでない方は下のアイコンに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-05-17 14:41
| ●プロテニス
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