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![]() ![]() 検索語「テニス」でヒットした本を片っ端から読み倒す「テニス本千冊行」。今日とりあげる本は英国人作家ノエル・ストレットフィールドの『愛のテニスシューズ』(塩谷篤子訳、大野芳枝解説、ポプラ社文庫)。小学生が対象の児童書です。 原作の出版は1937年。物語の舞台は馬車と自動車が共存している時代のイギリス、主人公はヒース家の4人きょうだい(男2人、女2人)の次女ニコレットです。姉のスーザンは勉強もテニスもできる優等生タイプ。妹のニコレットは天真爛漫の度が過ぎて周囲への配慮を欠く思い込み娘。そのため誤解され傷つくこともたびたびですが、祖父と父がきょうだいのために用意してくれたテニス環境のなかで才能を開花させ、人間としても成長していきます。スーザンに期待するあまり、叱るとき以外はニコレットのことを忘れがちな大人たちでしたが、ニコレットの成長に気づいて驚きます。他のきょうだいもニコレットを認め、家族挙げての応援モードのなかで、ニコレットは子ども心にジュニア・テニス選手として歩み出す決意を固めるのでした。 原題はTennis Shoes。テニスをめぐる物語ですが「テニスシューズ」が出てくるわけではありません。この本の前に書いた『バレエシューズ』がヒットしたため、無理やりつけられたタイトルのようです。バレエ、テニスのほかに、ストレットフィールドには『ダンシングシューズ』『シアターシューズ』『パーティシューズ』『スケーティングシューズ』『サーカスシューズ』などの作品があります。 邦訳の出版は1980年。原作の出版から40年以上も経ってから邦訳が出版されるほどよくできた物語とは思えませんが(失礼)、読者である子どもにたいし、心の導きに従って好きなことに励めば道は開ける、家族はいつもあなたを助けてくれる、といったメッセージをやさしく語りかけています。昔の英国の家庭や教育のありようや、英国社会の中にテニスがどう根づいていたかを垣間見ることもできます。 ●ご用とお急ぎでない方は下のアイコンに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-05-07 21:54
| ●読書ノート
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