カテゴリ
記事ランキング
最近読んだ本
おすすめリンク
以前の記事
検索
その他のジャンル
|
![]() ![]() テニスが出てくる本をネット検索して読み倒すテニス本千冊行。江國香織『赤い長靴』(文藝春秋、2005年)と草野たき『透きとおった糸をのばして』(講談社、2000年)を読みました。 『赤い長靴』は、結婚10年の子どものいない夫婦の、かみ合わないコミュニケーション、感情のすれ違いを描いた小説です。身につまされたというか、少し大げさに言えば恐怖を感じました。最後に妻、日和子の感情の大爆発が起こるのかとハラハラしましたが、そういう意味では最後まで何も起こりません。スッキリしない終わり方の、考えさせられる作品です。 『透きとおった糸をのばして』は、女子中学生、香緒の日常と心を描いた作品。少女らしい恋心が皮肉な三角関係をもたらすことで、女の子ふたりの固い友情が崩れてしまいます。中学生の女の子って、こんな大人っぽいことを考えているのかと、記憶の中の中学時代の我が身と比べて驚きました。児童文学(第40回講談社児童文学新人賞受賞作です)らしく、きりっとしたエンディングでした。 どちらも読んでよかったと思う本ですが、千冊行をやってなければ読まなかった本でもあります。とは言え、『赤い長靴』は、妻が通い始めたテニススクールの場面が少し出てくるだけ、『透きとおった糸をのばして』は、香緒とちなみが同じクラブに所属していてそれがテニス部というだけのことです。つまり、どちらもテニス小説ではありません。 テニス小説とは何か、私なりに考えてみました。 ・テニスが主人公のキャラクターや物語のモチーフと分かちがたく結びついている。 ・競技としてのテニスやプレーヤーの心技体が、それなりの紙幅を割いて描写されている。 ・作品に出てくるテニスを他の何かに置き替えることができない。 こんなところでしょうか。 ●ご用とお急ぎでない方は下のアイコンに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-04-11 22:51
| ●読書ノート
|
ファン申請 |
||