カテゴリ
記事ランキング
最近読んだ本
おすすめリンク
以前の記事
検索
その他のジャンル
|
![]() ![]() 三村仁司著『金メダルシューズのつくり方』情報センター出版局(2002年)を読みました。著者はアシックスのシューズ技術者。世界のトップアスリートたちに信頼される「別注シューズ界のゴッドハンド」(帯コピー)です。 有森裕子や高橋尚子といったマラソン選手のためだけでなく、野球、サッカー、テニス、ボクシング、スケート、モータースポーツなど、さまざまな競技の選手のために特注シューズを作っています。 選手のパフォーマンスを極限まで引き上げてメダルを引き寄せるミムラ・シューズの物語は有名ですが、三村氏は試合用のシューズだけでなく、矯正用、練習用のシューズも作っていて、なかでもいちばん重視しているのは矯正用シューズなのだそうです。三村氏のシューズを使う選手は故障が減り、痛みやケガを克服しています。有名選手の舞台裏のドラマを読み進むうちに、身体や動きの特徴に適合したシューズを履くことの重要性がよくわかりました。 シューズには軽量性、衝撃吸収性、屈曲性、安定性、通気性、耐久性、フィット性など、さまざまな性能がありますが、著者は故障防止のためにはフィット性が最も重要だと言います。フィットするシューズを選ぶ際の最大のポイントは、小さめのサイズを選ばない、ことだそうです。 そのためには、朝ではなく夕方(足が大きくなっている)に選ぶ、厚手のソックスを穿いて合わせる、歩いたり屈伸したりしながらフィット感を確認すると良いそうです(このへんのアドバイスはごく常識的です)。また、シュー・フィッターのいる店にいま履いている靴を持参し、特徴を知ってもらったうえでアドバイスを受けるのもよいと勧めています。 腰痛に悩まされていた人が、シューズの中敷を変えただけで、一発で腰痛から解放された、という話を聞いたことがあります。趣味レベルでスポーツを楽しむわたしたちも、もう少しシューズにこだわりをもつべきであると思わされました。 念のために言っておくと、この本の魅力は、「作り方」「選び方」といったノウハウ的な側面にあるのではなく、シューズという奥の深いギアを通じて職人と選手が一心同体となり、真剣勝負に挑む精神性、物語性的にあります。 最後に雑学をひとつ。重量について言えば、フルマラソンの場合、シューズの重さが10グラム違えば消費カロリーが265カロリー違うそうです。50グラム違えば、1325(=265×5)カロリー違う計算です。フルマラソンに必要なエネルギー量は6000~7500カロリーなので、シューズの重さが50グラム違えば20%前後に相当します。軽すぎてもリズムが狂うという問題もあるそうですが。 ●ご用とお急ぎでない方は下のアイコンに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-02-06 23:52
| ●読書ノート
|
ファン申請 |
||