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ファイナルセット、フェデラーに何が起こったのだろう。一進一退のきわどい戦いながら、ストローク合戦ではわずかに優位と思えた。4セット目は、疲れのためかナダルが明らかにトーンダウンもした。追いついた勢いを駆って、このままフェデラーが勝つと私は思った。 しかし、ファイナルセット、4セット目終盤のナダルのトーンダウンが乗り移ったかのように、フェデラーにミスが続出する。フェデラーに何が起こったのだろう。 試合後のインタビューの内容を確認していないので確かなことは言えないが(インタビューで真相が明らかになるとも思えない)、そして当たっていてほしくないとも思うが、私はこんな想像をしてしまった。瀬戸際まで追い詰めても最後には何度も煮え湯を飲まされた過去の記憶が、フェデラーのハートを縛ったのではないか、と。 表彰式。フェデラーは涙を流した。観客のあたたかい声援に応え、こみ上げる思いを押しとどめ、なんとかスピーチをしようとしたが、ついに耐えかねて絶句した。そのあとはあふれる感情を押しとどめることができなかった。悲しく苦い涙ではあったが、全力の戦いを終えたあとの美しい涙でもあった。偉大な敗者を気遣ったナダルの態度も立派で、素晴らしい決勝戦を戦った二人にふさわしいセレモニーだった。 昨年ウィンブルドンで敗れたあと、フェデラーはこのまま引退するのではないか、という観察がささやかれた。今回はどうだろう。ナダルのねぎらいに応え、あらためてスピーチを締めくくったフェデラーを見て、ファイナルセットで何が起こったにせよ、彼がギブアップすることはないと私は確信した。今日の戦い方を続ければ、クレーでナダルに勝つことも不可能ではないと思う。どちらが先にグランドスラムを達成するか(ナダルには年間グランドスラムの可能性もあるわけだが)、下からの追い上げは急ではあるが、他を寄せつけない高みで二人の戦いは続く。 ●ナダルvsフェデラーの一戦に感動した方はワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-02-01 23:57
| ●プロテニス
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