カテゴリ
記事ランキング
最近読んだ本
おすすめリンク
以前の記事
検索
その他のジャンル
|
![]() 2008年4月7日にクルム伊達公子がツアー復帰を宣言しました。絶頂期と言ってもよい26歳での引退は悲しい衝撃でしたが、37歳での復帰は嬉しい驚きでした。 復帰にあたっては、世界で戦うことは考えていない、11月の全日本選手権に出場できるように調整したい、若い選手の刺激になればうれしい、テニス界を活性化して恩返ししたい、と慎重でしたが、その全日本選手権のシングルスで優勝を決めた11月15日には、「全豪の予選に行こうと思う」と語りました。13年ぶりにグランドスラム本戦のコートに立てるでしょうか? ■クルム伊達公子 復帰1年目の戦い 5/4 岐阜「カンガルーカップ国際女子オープン」決勝でタナスガーンに敗れる 5/7 福岡「福岡国際女子テニス」QFで中村藍子に敗れる 5/16 久留米「久留米市ベストアメニティカップ」QFで米村知子に破れる 6/15 有明「東京有明国際女子オープンI」18歳の秋田史帆を破って復帰後初優勝 7/20 宮崎「宮崎国際女子チャレンジャー」韓国のチャー・キュン・イーを破って優勝 8/3 帯広「十勝・帯広国際女子オープン」タイの ビラトプラサートを破って優勝 9/5 つくば「セキショウ国際女子オープン」QFで米村知子に破れる 9/15 有明「東レ パン・パシフィック」予選(本戦出場決定戦)でカナダのウォズニックに敗れる 9/30 有明「AIGジャパン・オープン」1Rでイスラエルのピアーに敗れる 10/24 台北「OEC Taipei Ladies Open」QFでイタリアのデントーニに敗れる 10/30 有明「東京有明国際女子オープンII」2Rで森田あゆみに破れる 11/15 有明「ニッケ全日本テニス選手権」瀬間友里加を破って優勝 11/27 豊田「ダンロップ ワールドチャレンジ テニストーナメント」2Rでロシアのリキーナ(Ksenia LYKINA)に敗れる 以上、13大会に出場して3大会で優勝しました。お見事!というほかありません。 ■引退宣言した1996年の伊達は凄かった! 引退を発表して日本中を驚かせたのは1996年9月24日(26歳の誕生日の4日前)。11月のチェース・チャンピオンシップ(ニューヨーク)QFのヒンギス戦を最後にコートを離れました。そのときランキングは8位。1994年1月17日から96 年12月23日にかけての153週のうち149週にわたってランキング10位以内をキープしました。キャリア最高は4位(1995年11月)。 改めて伊達の最終シーズンを振り返って驚きました。4 月にジャパン・オープン優勝。翌週のフェドカップで女王グラフを7-6(7)、3-6、12-10で破りました。会場騒然の死闘は鳥肌ものでした。7月にはウィンブルドンのSFで再びグラフに挑み、2-6、6-2、3-6で惜敗。日没サスペンデッドがなければ勝てたのではないかと誰もが思いました。ベスト4に終わりましたが(すごいことです)、もしかしたら優勝していたかもしれません。そして8月にはサンディエゴで優勝。冴えわたるラインジング・ショットで、ガブリエラ・サバティーニ、コンチータ・マルチネス、アランチャ・サンチェス-ビカリオを破りました。書きながら思い出してきましたが、並み居る強豪が何度も唖然と立ち尽くしたものです。すごい選手、すごい年、すごい引退でした。 1996年に伊達が戦った相手には、すでに名前をあげたグラフ、サバティーニ、マルチネス、サンチェス-ビカリオのほかに、セレス、ヒンギス、ダベンポート(頑張ってます)、ピアースといった面々がいました。日本人も、伊達と対戦した選手に限っても、沢松奈生子、杉山愛(頑張ってます)、神尾米、長塚京子、宮城ナナ、遠藤愛、平松理化がいて、いまより層が厚そうです。なにか懐かしいです。 そんな時間のギャップを跳び越えて、伊達は再び戦いの場に乗り出しました。全豪の予選突破は高いハードルだと思いますが、どこまでやれるのか、目が離せません。 ●ご用とお急ぎでない方は下のアイコンに応援のワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2008-12-17 00:30
| ●プロテニス
|
ファン申請 |
||