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スクールでも技術解説書でも、テニスのショットは、①グラウンドストローク、②ボレー、③サーブ、④スマッシュの4つに大別されているかと思います。
当研究所はこれにサービスリターンを加え、テニスのショットを5つに大別する新たな技術体系を提案したいと思います。と大袈裟に言うほどのことでもありませんが、サーブとスマッシュが別物である程度には、グラウンドストローク(以下、ストローク)とサービスリターン(以下、リターン)は別物だと思います。 なぜなら、リターン以外のストロークは、相手が打ってくる前に自分が相手に打っていますが、リターンは、相手がサーブを打ってくる前に自分は打っていません。言い換えれば、ストロークは、自分の身体反応速度がプレーのリズム(相手の球のスピードやタイミング)にある程度同調している状態で打てるのに対し、リターンはそうではないということです。 つまり、リターンだけは常に「虚を突かれた状態」で打つことを余儀なくされるのです。これがリターンの難しさの根本的理由なのです。誰でも知っているこの常識に気づくのに、私は約20年かかりました(苦笑)。 では、相手がサーブを打ってくる前に、サーブの速度と自分の身体反応速度をシンクロさせるにはどうすればよいか? これはもう足を小刻みに動かして、あらかじめ体を動かし始めるしか方法はないのだろうと思います。 具体的には、相手のサーブを待つ時は、最終的なリターンポジション(以下RP)から離れた場所に立っておき、相手のトスアップに合わせてRPに移動する。サーブのインパクトの直前にRPに到達し、スプリットステップを入れてサーブの着弾を待つ。とまあ、こんなイメージでしょうか。 移動の方向としては、数十センチほどRPの後ろに構えておいて、相手のトスアップとともに前に詰めて行くプレーヤーが多いようです。前で叩いて攻撃するためにそうしているのだろうと思っていましたが、むしろRPまで動いていくこと自体に意味があるのだと気づきました。ちなみに、10月のAIGオープンで見たガスケは、リターンのとき、相手がトスアップしたらチョコチョコチョコっと足を小刻みに動かして、なんと2~3メートルあとずさりしていました(毎回ではなかったかもしれませんが)。後ろに下がるプレーヤーを見たのは初めてだったし、距離も半端ではなかったのでビックリしました。移動の方向は、前でも後ろでも、もしかしたら横でもいいのかもしれません。 え? 「それに気づいて、上手くいくようになったか?」とお尋ねですか。いつもと同様、今日のテニスでも、リターンは前衛にボコボコに叩かれました。
by tennis_passtime
| 2007-12-02 16:43
| ●雑学・技術・科学
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