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『DIVE!!』の話を続けますが、ストーリーと感想に話を移す前に、いつか観戦するときのために、飛び込みのルールをおさえておきましょう。 名称は飛込競技(飛び込み、ダイビングともいう)。水泳競技の一種。弾力性のある1mまたは3mの飛込板から跳ね上がって飛び込む「飛板飛び込み」と、5m・7.5m・10mの飛び込み台から飛び込む「高飛び込み」の2種類の競技があり、さらにそれぞれに、2人一組で飛び込むシンクロナイズドダイビングがあります。 『DIVE!!』はもっぱら高飛び込みを描いているので、以下の話は高飛び込み限定です。 10回の試技の合計点を競う採点競技。10回のうち前半4回は「制限選択飛び」。第1群から6群までの中から、難易率の合計が規定内に収まるように4つの跳び方を選択する。後半6回は「自由選択飛び」。第1群から6群までの種目の中から1つずつ選択する。難易率に制限はない。 各群の跳び方は以下のとおり。 第1郡:前飛び込み(プールを正面にして前向きに飛び込む) 第2郡:後ろ飛び込み(プールを背にして後ろ向きに飛び込む) 第3郡:前逆飛び込み(プールを正面にして背中から後ろ向きに飛び込む) 第4郡:後ろ踏み切り前飛び込み(プールを背にして前向きに飛び込む) 第5郡:ひねり飛び込み 第6郡:逆立ち飛び込み 第4群までは、助走の有無も、回転数も、蝦型(えびがた)か抱え型かという型も関係なく、最初の向きと飛び込むときの向きで4つに分類されます。 選手は10回の飛び込み方をあらかじめ申告し、その通りに飛ぶ(その通りでなければ0点)。 採点は7名のジャッジが10点満点で行なう。最高点と最低点を除く5名の平均点×難易率×3という算式で1回の得点が決まる。なぜ最後に3倍にするのかは「ややこしすぎるのでここでは触れない」と『DIVE!!』は深入りを避けています。 飛び込み台の高さは5m、7.5m、10mの3通りで、選手が選ぶことができる。たとえば同じ2回転なら、滞空時間の短い低い台から飛ぶほうが得点が高い。種目や難易率の選択など、心理的な駆け引きもこの競技の魅力のひとつ。体力的にも精神的にも相当過酷な競技のようです。ただ10回飛び降りればいいというものではないことが、『DIVE!!』を読んで痛いほどわかりました(飛型が乱れると入水が痛い)。 10mの台からのダイブだと、時速60キロ、滞空時間1.4秒。一瞬に賭けるという意味では、ほかのどんな競技よりも最高に凝縮した時間のなかで闘う競技と言えるでしょう。競技人口は日本全体で600人と書かれています。 写真はアジア大会男子3メートル板飛び込み決勝で3位の寺内健(2006年12月14日、ドーハ) (あと1回続く)
by tennis_passtime
| 2007-07-27 00:07
| ●スポーツ(テニス以外)
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