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コーチによる技術指導のありかたについて、なるほどと思える指摘を読んだので紹介します。
コーチの指導を受けるのは、自分が打っているところを見てもらい、打ち方が正しいか正しくないか、どこをどう直せばいいか、「結果のフィードバック」を受けるためです。そのフィードバックが有効であるためには、フィードバックは「打ってから2秒以上後に、そして10秒以内に」行なわれなくてはなりません。 なぜ、2秒後でなくてはならないか? それは、打ったときの体の感覚は、打ってから2~3秒たたないと意識に上がってこないからです(特に子どもと中高年以上は時間がかかります)。打った瞬間は本人にも実はあまりよくわかっていないので、そこで何か言われても指導的効果は薄いというわけです。 なぜ、10秒以内でなくてはならないか? 打ったときの感覚が記憶されているのは、打ってから10~15秒までだからです。それ以上時間が経ってから何か言われても、これまたあまり意味がないということになります。 以上、市村操一著『読むだけで10打縮まるゴルフ思考術』(日経ビジネス人文庫)からの受け売りでした。著者はスポーツ心理学専攻の大学教授で元日本オリンピック委員会(JOC)スポーツカウンセラー。(私はゴルフはしませんが、テニスの参考になりそうだったので読んでみました。) 典型的なテニススクールのレッスンでは、複数の生徒に球出しをする関係もあって、打ち終わるか終わらないかのうちに、コーチの声が飛ぶのがふつうです。打ってから2秒後というのでは、1人1人、1球1球かみしめるようなスローなレッスンとなり、生徒の満足感は逆に低いかもしれませんから、実現は難しいかもしれません。 その点からも、市村氏は、適切なタイミングで何度も反復してフィードバックを受けられる個人レッスンのほうが、グループレッスンより費用効果が高い、と指摘しています。「本当に技術を習得したい人は、プロの暇な時間に2~3時間ぶっ続けに、一つの技術の指導を受けると、その効果に驚くはずである」。 私は中学生のときに部活の顧問の先生に軟式テニスを教わったきり、誰かからまとまった指導を受けたことがありません。レッスン代をケチったために上達を遅らせたかも。個人レッスンというのは贅沢な感じで気が引けますが、いちど機会をつくってみようという気になってきました。 人気blogランキング くつろぐblogランキング
by tennis_passtime
| 2007-07-18 23:50
| ●雑学・技術・科学
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