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またまた凄いことになりました。ウォズニアッキvsズボナレワ。ウォズニアッキが6-0、6-7(3)、6-4で勝ちました。両者の激しく真剣な戦いに感動しました。 足を痛めていたズボナレワが、なすすべなく1stセットを失ったのを見て、同じく足を痛めているウォズニアッキにとっては楽な試合で休養になると思いました。テレビで解説者も、ズボナレワはいつ試合を止めてもおかしくない、と言っていたほどです。 ところが……2ndセット5-2、マッチポイントも握りながら、相手の不調につきあいうようにペースダウンしてしまったウォズニアッキがじわじわとリードを失っていき、ついにはタイブレークでセットを失ってしまったのでした。まるで昨日の試合の裏返しのような展開です。足の痛みに苦しみながら打ち続けるズボナレワは、なんと鼻血が出始めましたが、止血の脱脂綿を鼻の穴に詰めてプレーを続けました。カメラ映りも意識するであろう女子選手の、なりふりかまわない闘争心に胸を打たれました。 そして3rdセット。こんどはズボナレワよりウロズニアッキの足の痛みがひどくなってきます。ポイント間の歩き方にさえ表れるほどの痛みです。それでもなんとかリードを保ち、5-4としてサービング・フォー・ザ・マッチ。フォアを打ち終わった瞬間にのけぞったウォズニアッキはコートに倒れ込み、仰向けに寝転んでしまいました。その体が、釣り上げられた魚のようにピクピク跳ね始めるではありませんか。泣いているのならまだいいけど、痙攣なら危険です。こんな形で終わるのか……眠気が一瞬に吹き飛びました。ところがデンマークの19歳、なんと立ち上がり、そこからの数ポイント、苦痛に顔を歪め、悲鳴をあげ、泣きながらも打ち続け、なんと勝ち切ってしまったのでした。 後先を考えず、闘争本能に導かれるままに勇気をふりしぼったという感じです。これが大会前、エレガントなドレスに身を包み、ファッションモデルのようなポーズでカメラの前に立っていた女性かと思うと不思議な感じがしました。 とはいえ、ウォズニアッキの明日の3試合目は相当苦しいことになりそうです。負けても2位抜けが可能なら、とにかくコートには立って、試合を捨てて体を休めるという選択肢もあると思いますが、たぶんそういうことはしなさそうです。最初から棄権か、最後まで戦うか、どちらかでしょう。目が離せなくなりました。 ●ご用とお急ぎでない方はワンクリックをお願いします。
by tennis_passtime
| 2009-10-30 01:40
| ●プロテニス
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